就活エントリー数は、どのぐらいが適当なのか?

就活生にありがちな行動。それは、有名企業にばかりにエントリーしてしまうこと。でも、これではクレバーな就活とは言えません。確実に内定を取りに行くには取るべき戦略があります。今回は、妥当なエントリー数とクレバーな戦略を就活生の親御さんにお伝えします!

こんにちは。人財育成コンサルタントの吉田竜一です。

今回は、就活生のエントリー数についてのお話です。「いったい何社にエントリーすればいいのか・・・」という問題の考え方に関して書きます。

倍率から確率論で考える!

「50社受けて全部落ちた!」と憤慨している学生に出くわすことがあります。

50社全てから、いわゆる「お祈りメール」を送られるストレスは生半可ではないので、怒ったり悲しんだりするのは自然なことです。しかし、いざ受けた企業名を具体的に聞いてみると「人気企業ばっかり受けちゃ、そりゃそうなるよ」というケースが多いのも事実です。

確率論で考えてみましょう。

競争倍率100倍(合格率1%・落選率99%)の人気企業ばかり50社受けた場合、1社以上の内定を得られる可能性は何%でしょうか?

答えは「約39.5%」です。

50社全部で落ちる可能性が99%の50乗=約60.5%ですから、100%-60.5%=39.5%と導かれます。(センター試験「数1A」の範囲ですね)

つまり、「他の志望者から明確に抜きん出る特長を持たない普通の学生」が、「倍率100倍の人気企業ばかり50社エントリー」して「全部落ちる」と言うのは確率論的には極めて妥当な結果です。

結局、エントリー数の妥当性はエントリー総数では測れず、活動全体を通して3,4社の内定を得られるようにエントリー先を選定していくことが大事なのです。

採用実績校リストを参考にする

では、どうやって企業の人気度や競争の激しさを測ればよいのか。

まず、参考として「就活人気企業ランキング」あたりで検索して出てきた記事を読んでみてください。社会人経験のある親御さんであれば上位200社をザっと見ると、「あー、こういうトコね」と雰囲気はつかめると思います。(ちなみに、その上位200社はほぼ全て競争率100倍超と考えて構いません)

そして、個々の企業においては、就活ナビサイトや企業ホームページの採用コーナーに掲載されている「(近年の)採用実績校」を確認してみてください。採用実績校が旧帝東工一橋早慶&欧米有名大で埋まっているような場合は、競争が激しい企業と推測できます。(志望者数が多く、優秀な就活生が大挙している場合、選考上位勢の点差がつかず、学歴が差を明確にする材料として機能してしまうため)

悲しい現実ですが、学歴と就活生のレベルはおおむね比例します。
個人レベルでのイレギュラーはもちろん存在しますが、集団として見ると上位大の学生はやはり論理力や課題発見力が高い場合が多いです。

そこは受け止めた上で、冷静に「この集団の中でどれくらい勝ち目があるのか」という点を考えるのが妥当でしょう。

労力的には40~50社くらいがベター

仮に、初期段階でお子さんのエントリー数が60社を超えているような場合、説明会~ES提出と1次面接の時期が忙しくなりすぎてしまい、ダブルブッキングを起こしてしまったり、1社1社の掘り下げが不足したり、お子さんが体調を崩してしまったりという事態が想定されます。

そういった事態の発生を抑えるには、エントリー数は40~50社程度が適正ではないかと考えます。

その40~50社のうち、人気企業15~20社、中位企業15~20社、志望者集団から優位に立てそうな企業8~10社とバランス良く配分してエントリーして、3,4社の内定を期待できるようにするのがクレバーな戦略です。

お子さんが膨大な数の企業にエントリーして就活の渦に飲み込まれてしまう前に、確実に内定を獲るための戦略をお子さんと一緒に考えてみてください。

人材育成コンサルタント・吉田竜一の就活プロファイル

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吉田 竜一

大手外資系企業のプロジェクトマネージャーを経て、人財育成コンサルタントに転身後、人材育成研修等のプラン設計・講師などを歴任。現在、アンタントコンサルティング株式会社代表。「企業と人財のミスマッチを防ぎ、現場力を高める」がモットー。

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