“就活工程表”が描けないお子さんへの対処法

時間が限られた就活戦線の中を、内定獲得というゴールに向かって進む時、必ず必要となるのが『就活工程表』です。客観的にお子さんの就活スケジュールを管理するには、親が“陰のタイムキーパー”“影のリスクヘッジャー”になる必要がある!?

こんにちは。人財育成コンサルタントの吉田竜一です。

今回は、就職活動において、結果を勝ち取るために必要な「就活工程表」「スケジュール感」についてのお話です。

説明会参加で「活動した気になる」という落とし穴

就活に限らず、ビジネスであろうと受験であろうと、狙った結果を確実に得ようとするのであれば、現実に即した工程表・スケジュール表が不可欠です。

工程表についての認識が甘いお子さんの中で問題なのは、とりあえず「就活っぽい」ことをしてお茶を濁す人です。お子さんが完全に活動を先送りして、解禁後に全く何もしていないパターンは発見が容易ですが、お茶濁しパターンは発見が難しいのです。

お茶濁しパターンの典型的な行動として、「説明会やセミナーに参加するだけで、本選考エントリーからは逃げる」というものがあります。説明会やセミナーに参加して、本選考にエントリーしないのは、高校生が受験勉強の参考書を買っただけで勉強した気になっているのと同じです。説明会やセミナーに参加しただけでは、選考は何も進んでいません。

マイルストーンをつくる

現実的な工程表を作るためには、明確なマイルストーンの設定が不可欠です。

就職活動においては、概ね以下のような項目について、期限や目安となる日時を設けることが必要です。

・志望業界、志望企業を決定するタイミング
・面接トレーニング日程
・1社目内定の想定時期

こういった内容を親に聞かれてすぐに答えられないようですと、残念ながら「現実的な工程表」を描けていませんので、注意してお子さんの進捗を確認することが必要になるかと思います。

また、志望業界の絞り込みを行う場合は、「どうやって業界選びを進めるか?」を明確にイメージできているかも重要になります。

「□□業界はA社B社C社の説明会参加で見極める。△△業界は合同説明会で確認する」というように、どの業界をどうやってチェックしていくかが明確ならば問題ありません。しかし、ここが不明瞭ですと、「とりあえず色々と説明会に参加してはいるけど、なにも決められない」となる可能性があります。

このケースは最悪の場合、「志望業界が絞れた時、その業界の応募が終わっていた」という事態になります。

ですので、親御さんは心を鬼にして、「いつまでに志望業界を決めるのか明確に定めろ」とお子さんを指導してください。

上手く行かない場合の分岐もカバーする

あまり考えたくないという心理は分かりますが、現実的な工程表を作る上では「上手く行かなかった場合」の対策も欠かせません。

就活において、特に考慮しておいて欲しいのは『残弾数管理』です。

残弾数とは、ある時点における選考参加中の企業の数を指します。

「残弾ゼロ」というのはエントリーし、選考参加した企業全てにおいて落選・不採用が決定してしまった状態を指します。

残念ながら、「残弾ゼロ」状態に陥る学生が、毎年一定数存在します。

残弾は一度ゼロになると、その時点でまだ応募している企業の説明会に参加し、1社ずつエントリーを補充していく必要が出てきます。そうなると、非効率ですし、なにより心理的にも追い詰められますので、「残弾ゼロ」が発生しないようにコントロールすることは重要です。

焦って自暴自棄になりがちな状況が発生してから親が口を挟むのは難しいので、前もって「毎週末に残弾チェックを行い、残弾数5社を下回ったら5社補充する」というようなルールを考えておくと良いでしょう。

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吉田 竜一

大手外資系企業のプロジェクトマネージャーを経て、人財育成コンサルタントに転身後、人材育成研修等のプラン設計・講師などを歴任。現在、アンタントコンサルティング株式会社代表。「企業と人財のミスマッチを防ぎ、現場力を高める」がモットー。

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