就活セミナー

私企業の新卒採用選考に平等を求めてはいけない!

「採用選考は決して平等ではなく、ある種、不公平なものである」
この言葉、すんなり受け入れられるでしょうか?
社会の現実を知っている親御様なら受け入れられるかと思いますが、まだ社会を知らないお子さんを納得させるにはどうすればよいのでしょうか…。

こんにちは。人財育成コンサルタントの吉田竜一です。

今回は、「就活脳」にスイッチを入れるための心構えをお伝えします。「平等思考という受験脳から脱しよう!」というお話です。

「こんな選考、不公平では?」と言う学生

長期雇用が根強く残る日本において、「新卒でどの企業に入社したか」はその人のキャリアを左右する重大事項ですから、学生は就活に必死に取り組み、その結果に一喜一憂します。

ただし、選考で落とされた時、あるいは、他の志望者が何らかの優遇を受けているのを目にした時、「なぜこんな不平等なことをするのか?」という感情を抱くのは当然のことのように思えますが、実は、それはお門違いなのです。

例えば、企業説明会にて、参加者の1人が人事担当者から「明日空いてる?面接枠が1つ空いたんだけど…」なんて声をかけられているのを耳にしたとき、「それは不公平ではないですか?」と怒りだす学生なんかがいます。

こういった場面で「怒りを感じる」のは個人の自由ですが、「怒りを伝える・告発する」という段階に至るのは、まだ「受験脳」が残っており、「就活脳」にスイッチが入っていないからではないかと思います。

私的な関係に公正さなどない

日本の就活が社会イベントになっており、学歴や保有資格によって結果が左右されるという構造上、「就活は受験の延長線上にある、同級生との公平な競争イベント」とイメージされやすい傾向にあります。

また、厚労省のガイドラインにおいても「公平な選考を行うこと」が推奨されていますので、企業も"タテマエ"としては「平等に選考している」というスタンスではあります。

しかし、結局のところ"タテマエ"は「タテマエ」です。

そもそも、企業が人を採用するということは「私的な営利行為の一環」でしかありません。

「私的な営利団体である企業が、個々の労働者と勝手に労働契約・雇用契約を結ぶ」のが採用なのですから、そこに受験のような平等さを求めるのは間違いなのです。

これは、「個人がどの異性と付き合あうか」が自由なのと同じです。

誰が誰をどんな方法で選定したとしても、当人同士が合意しているなら自由なのと同じく、企業がどんな方法で誰を採用するかも自由なのです。

逆説的に言えば、「企業の学生評価が偏っていると批判する」とか、「不平等な選考方式に文句をつける」のは、気になる異性に「あなたの彼氏(彼女)の選び方には問題がある。もっと公平に付き合う人間を選ぶべきだ」と言うのと同じです。

不公平さ、運不運、相性を踏まえて戦略を立てよう

受験は偏差値で勝負が決まる、ある種、公平な勝負です。

同じ日に同じ試験問題を解き、その点数のみで競うという分かり易い勝負です。

しかし、それに比べて就活は圧倒的に不公平な勝負です。

日程はバラバラですし、書類審査や面接で訊かれる内容も同じとは限りません。

人事担当者や面接官それぞれの考え方や価値観の違いも出やすいですから、「一言一句同じことを答えたA君とB君の評価が違う」ということも十分に起こり得ます。

つまり、「就活は不公平で、運不運や相性によって結果が左右されてしまうイベント」なのです。

この不公平さは拒絶しようのない現実です。

このような、どうしようもない不公平さ、運不運、相性などによって結果が決まってしまうことを理解した上で、人生戦略・就活戦略を立てるしかありません。

筆者は「思い通りに行くとは限らない」という考え方をすることが「就活脳にスイッチを入れること」であり、現実的に必要となる思考方法だと思います。

もし、お子さんが他の就活生に比べて不公平な扱いを受けて「怒り」を感じているようであれば、その悪影響が大きくならないうちに、採用選考とはそういうものなんだと優しく諭してあげてください。

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吉田 竜一

大手外資系企業のプロジェクトマネージャーを経て、人財育成コンサルタントに転身後、人材育成研修等のプラン設計・講師などを歴任。現在、アンタントコンサルティング株式会社代表。「企業と人財のミスマッチを防ぎ、現場力を高める」がモットー。

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