面接で「他企業の選考状況を訊かれた場合」の答え方

採用面接の場で多くの就活生が回答に困るのが「他社の選考状況はどうですか?」という質問です。
そこで今回は、なぜ企業側がそのような質問をするのか、そして、この質問に対するベストな回答例に加えて、N.G.発言までご紹介します。

こんにちは。人財育成コンサルタントの吉田竜一です。

就活中の学生さんや就活中のお子さんを持つ親御さんから、意外と多く聞かれる質問として、「面接で『弊社以外の、他社の選考状況はどうですか?』と訊かれたらなんと答えるべきか」があります。

今回はこれについて考えてみましょう。

なぜ他社の選考状況を訊くのか

他社の選考状況を訊く理由から考えてみましょう。理由は主に以下の2つです。

理由①:人物評価の確実性を上げるため
理由②:内定辞退率を推測するため

面接官が、自分のつけた評価に自信を持つ目的で訊くというのが理由①です。

「この学生は他でも内定を貰っているんだな。優秀な可能性が高いぞ!」と判断するために訊くというわけです。

理由②は、選考に参加している他社の顔ぶれや内定保有状況から、内定辞退の可能性を見極めるためです。

これまでのコラムで散々書いてきた通り、企業側の採用担当者にとって内定辞退率は自分達の評価に関わる重要指標ですから、「他にどんな業界、どんな企業を回っているのか」とか、「内定している企業とウチでどっちが選ばれそうか」といった点から内定辞退率を推し測っているのです。

「他社内定アリ」がプラスになる時・マイナスになる時

この質問に対して、一般的にベターとされる回答は「他社内定があれば、正直にそれを伝えること」です。

筆者はそれにもう一言添えるべきだと思いますが(詳しくは後述)、この回答がベターという点については異論ありません。

新卒採用において、企業側面接官は何より「志望者が優秀で企業活動に役立つ存在になれるかどうか」を見極めたいと思っています。

ですから、面接に来た学生の印象が良くて他社内定アリだった場合は「やっぱり評価される人材なんだよな!」と、面接官の自信を誘発することができます。

加えて、学生の印象が悪かったとしても、他社内定アリだった場合、「〇〇社で内定?〇〇社の人はどこに惹かれたのだろう?ひょっとして自分は何かを見落としたのかな?」と、悪印象をひっくり返す契機となることもあります。

こういった効果が見込めるため、「内定アリ」という回答がベターなのです。

ただし、「内定アリ」がマイナスになることもあります。

例えば、就活後半期によくあるケースですが、不運にも内定辞退が連発して滅入っている企業において、「他社内定アリか、辞退されたら堪らんなぁ…」なんていう考えが担当者の頭をよぎり、「辞退が怖いから、他の人にしよう」と判断されてしまうこともあるのです。

「内定あり」+「御社が第1志望」がベスト回答

この質問に対する筆者のベスト回答を紹介します。

それは「内定アリ」の後に「御社から内定を頂ければ、御社に入社したいと考えています」と添えることです。

「内定アリ」によるプラス評価を狙いつつ、面接官側の「内定辞退に対する恐怖」を和らげるためには、これが最も効果的だと思います。

お子さんが他社選考の状況をどう答えるべきか悩んでいる場合は、この型を基本にするようにアドバイスしてあげてください。

最後に1点注意事項があります。

それは、「2社以上の内定をキープしているという発言をしないこと」です。

長期的に分散選考される日本の就活において、「複数社の内定を確保し、全選考が終わった8月頃に入社企業を決める」というのは、企業側にとって「勘弁してくれよ!」と言いたくなる事態です。(後半期に「もう1名内定を出そう!」というのが困難であるため)

そのため、「A社とB社とC社とD社の内定をいただいて迷っております!」なんて言ってしまうと、「優柔不断なのか、企業側の都合を考えない人なのか、その両方か……」なんてマイナス印象に繋がりかねません。

お子さんに「2社以上内定キープしていると受け取られるような発言はしないように」と注意を促すことを強く推奨します。

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吉田 竜一

大手外資系企業のプロジェクトマネージャーを経て、人財育成コンサルタントに転身後、人材育成研修等のプラン設計・講師などを歴任。現在、アンタントコンサルティング株式会社代表。「企業と人財のミスマッチを防ぎ、現場力を高める」がモットー。

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