「判断力」と「決断力」いま企業が就活生に求めるのは、どっち?

就活選考の場では、企業は学生に対して本当に様々な能力を求めていますが、殊に「判断力」と「決断力」の違いはわかりづらいもの。また、両者の能力うち、どちらの能力を持つ就活生が、より『企業に欲しがられる』人材なのか、分かりやすく解説します。

こんにちは。人財育成コンサルタントの吉田竜一です。

就活に限らず、人材を評価する時に「判断力が高い」というフレーズがよく使用されます。しかし、「判断力が高いってどういうことなのか」を詳しく尋ねると、「それは決断力のことでは?・・・」と思うことが多い現状があります。

そこで、今回は「判断力」と「決断力」の違いについて考えてみましょう。

「判断力」とは?「決断力」とは?

最初に、この2つの言葉の意味を整理しましょう。

●判断力
複数の選択肢がある場合に、どれが最適かを導き出せる能力です。
例えば「新商品のテレビコマーシャルのシナリオ案が3つ出た。A案、B案、C案のどれが一番売上につながるだろうか?」といった場面で、「もっとも高い売上につながる案はコレだ!」と推測できる力のことを指します。
●決断力
個人あるいは、チームにおいて、どの選択肢を採用するかを決定し、実行して前に進めていく能力です。
上記テレビコマーシャルの例で言えば、その選択が正しいかどうかは横に置いて、「A案で行こう!」と宣言し、自らその実行の先陣を切る力が決断力です。

どちらの能力も、リーダーシップを構成する要素だと言えるでしょう。

現在日本では、新しい時代を自らの力で切り拓いていく人材が求められていますので、この2つの能力はどちらも重要能力と言えます。

より重要なのは「決断力」の方

ただ、「判断力と決断力、どちらがより重要な能力か?」と問われれば、筆者は迷いなく「決断力」の方を選びます。

理由は2つあります。

1つ目は、単に「より希少で、差別化しやすいのが決断力人材だから」という理由です。決断力に優れた人材は、超希少かつ減少傾向にあると言えるでしょう。

決断力人材の減少が引き起こす、就活における最たる事例が、前回のコラムでご紹介した「何も進まない和気藹々チーム」です。

決断力とは結局のところ、「自分で決めて、結果に対しての責を負う」という覚悟があるかどうかです。採用する選択肢を自分で決め、「あなたが決めたのだから、あなたがやりなさい」と言われ、失敗した場合は「あなたのせいだ」と言われるリスクを受容する。そういった覚悟をした上で「自分で責任を持ってやる」と決心できる能力が決断力です。ある意味、究極の「自責思考」と言えるかもしれません。

こういった覚悟・決断ができない、「責任を取らされるのは勘弁…」と考える学生・若手が多いため、決断する役目を譲り合って(押し付け合って)、和気藹々に終始してしまうのです。

2つ目の理由は、「判断力は単体発揮が難しいから」です。

確かに、「あなたの判断はイイね。あなたの判断した案の採用を私が決断しよう」というリーダーに出会えた場合は、判断力単体でも輝きます。

しかし、一般的には判断力だけ高くても、それが決断力を通じて実行に移されなければ物事は進みませんし、その判断も正しかったかどうか分かりません。

「正しい答えは分かっていましたよ!言わなかっただけです!」と後から言ったところで、「責任回避の傾向アリ」としてマイナス評価しかされません。

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お子さんの決断力を養おう!

最後に、「じゃあ、どうすれば決断力を養えるの?」という疑問にお答えします。

それはズバリ!

「決断の経験を積む」しかありません。

自分がどういった行動をとるかの意志決定はもちろんのこと、加えて集団の意思決定の責任者を経験するのが効果的です。「ちょっとした家族旅行の予算をお子さんに与えて、旅行の工程を設計させる」なんて経験も、一考の価値はあるかもしれませんね。

子供を育てる過程で、期限のあるレース(就活や受験)となると、どうしても「親が決断しないと間に合わない」というシーンはあります。しかし、親や周囲が決定を下すことばかりが続くと、それにかまけて、決断を人任せにする人材になってしまいます。

可能な限り、お子さんが自分で決断する機会を増やせる場を作ってあげるようにしてください。

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吉田 竜一

大手外資系企業のプロジェクトマネージャーを経て、人財育成コンサルタントに転身後、人材育成研修等のプラン設計・講師などを歴任。現在、アンタントコンサルティング株式会社代表。「企業と人財のミスマッチを防ぎ、現場力を高める」がモットー。

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