左遷だけじゃない!「出向」には3つのタイプがある

「可愛い子には旅をさせよ!」という諺があるように、企業も社員を育てるために他社に「出向」させることがあります。ただ残念ながら、「出向」という言葉に悪いイメージがあるが故に志望企業の選択を誤ってしまう就活生もいます。今回は、そんな「出向」についてのお話です。

こんにちは。人財育成コンサルタントの吉田竜一です。

今回は社会人のキャリアにおいて発生する「出向」についてのお話です。「出向って要は左遷でしょ?」と思い込んでいらっしゃる方は、ぜひご一読ください。

グループ企業が多いと「出向」も多い傾向にある

出向という言葉に馴染みのない方もいらっしゃると思いますので、まずは簡単に、その意味をご説明します。

出向とは「在籍している企業に籍を置いたまま、他社で勤務する」ことです。「派遣と一緒じゃないの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、出向と派遣では「労働契約を結ぶ相手」が違います。出向は労働者が出向元・出向先の両企業と労働契約を結び、出向先企業においてプロパー社員(正社員)待遇で仕事をします。一方、派遣はあくまで派遣元との労働契約しか結びません。

業界や企業文化によって出向の発生頻度は大きく異なりますが、一般的には「グループ企業が多いと出向も多い」という傾向があります。出向は企業同士の人事交流や連携強化が主目的ですので、長期的な企業連携が求められるグループ企業において実行されることが多いのです。巨大グループ企業の社員さんの中には「大卒入社した企業で働いた期間よりもグループ企業に出向していた期間の方が長い」なんて方も結構いらっしゃいます。

吉田流「出向の3タイプ」分析

ここで、筆者の考える「出向の3タイプ」をご紹介します。
日本の企業文化における出向は、概ねこの3タイプのいずれかに分類することが可能です。

★タイプ①:「昇進準備型」

昇進条件に明文化されていることは少ないですが、暗黙の了解で「出向経験がないと昇進しにくい」という企業があります。そういった企業において、社員の将来の出世を見越して出向させるのがこのタイプです。

★タイプ②:「左遷型」

読んで字の如く、①と正反対の残念なタイプです。出向という言葉に悪い印象があるのは、このタイプが存在するからでしょう。このタイプでは出向期間終了後に元の企業に戻らず、転籍となるケースも多いです。

★タイプ③:「連携強化要員型」

複数の企業が協力して1つのプロジェクトに取り組む場合に、お互いの情報連携を強める役割を期待されて出向するのがこのタイプです。このタイプは前述のタイプ①や②とセットになることもあります。

出向の有無だけで企業選択をするのはナンセンス

最近だと、「半沢直樹」が分かり易いかもしれませんが、ビジネス系ドラマの影響などから「出向」と聞くと悪い印象を持つ方が多いようです。若手社員研修などで「2年目でいきなり出向になったんです…」なんてショックを受けている社員さんと遭遇することもあります。

しかし、実際問題としてタイプ②の左遷型出向はそれほど多くありません。左遷型出向は言い方を変えれば「不要な人材を他社に押し付ける」という行為ですから、企業として連発できる人事ツールではありません。

実態として出向のほとんどは、タイプ①の昇進準備型かタイプ③の連携強化要員型ですので、出向になったからといって特段ネガティブになる必要はないのです。

出向になると、新しい環境に適応するストレス自体は発生しますが、1つの会社に籍を置いたまま多様な視点・業務経験を身につけるのに最適な機会であるのも事実です。人材としての価値を向上させるために出向は大いに有意義ですので、お子さんが「この企業は出向が多いからパス…」なんて理由で企業選択をしているようであれば、それはナンセンスだと諭してください。

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吉田 竜一

大手外資系企業のプロジェクトマネージャーを経て、人財育成コンサルタントに転身後、人材育成研修等のプラン設計・講師などを歴任。現在、アンタントコンサルティング株式会社代表。「企業と人財のミスマッチを防ぎ、現場力を高める」がモットー。

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人材育成コンサルタント・吉田竜一の就活プロファイル

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