お子さんの「できること」「やりたいこと」を拡げるために

今回は、職種・職域をマッピングすることで「どんな仕事を選べば自分の能力が活かせて、やる気になれるか」ということを考えるツールを使って、お子さんの「できること」「やりたいこと」を拡げてみましょう!というお話です。お気軽に読んでみてください!

こんにちは。人財育成コンサルタントの吉田竜一です。

今回は社員研修などを通して感じる、最近の若者の傾向についてのお話です。就職活動と直接的な関係は薄めかもしれませんが、1つの若者論として気軽に読んでいただければ幸いです。

「やりたいこと」も「できること」もない!?

自己分析でよく使用される図として、下図のような「できること‐やりたいことチャート」があります。

チャート内に色々な職種・職域をマッピングすることで、「どんな仕事を選べば、自分の能力が活かせて、やる気になれるか」ということを考えるツールです。右上エリアに分類された仕事が適職(かもしれない)ということです。

さて、本題に入ります。筆者が不安視しているのは、最近の学生達の傾向として「右上エリアの狭い人が年々増えている」という点です。下図を見ていただければ分かると思いますが、「できること」とか「やりたいこと」のハードルが高くなってしまい、2つの軸がともに右上方向にスライドし、結果として「『やりたいこと』も『できること』も無いのですが…」と途方に暮れる人が増えているのです。

筆者の推論ではありますが、こうなってしまう原因は情報技術の発達、特に近年のSNSやブログといったWEB媒体にあるのかもしれません。

自分よりデキル(ように見える)人間の自慢話を目にする機会が増えてしまった結果、日本人の「謙虚さ」が過剰になり、「自信のなさ」にまで至っているのではないかと思います。

狭い人は狭いまま、広い人はより拡がる

上記のチャートにおいて、右上エリアが狭くなってしまうのは非常に危険です。なぜなら、チャレンジ精神の枯渇や、スキル・経験の伸び悩みに直結するからです。

単純な話ですが、挑戦する前から「できない」とか「面白そうじゃない」と思うような課題に、人間はわざわざ挑戦しようとは思いません。挑戦することで、「何らかのポジティブな結果が得られそう」と考えるからこそ挑戦するのであって、やる前から「どうせ痛い目を見るだけ」なんて予測すると、新しいことに手が出なくなってしまいます。これではスキル・経験は伸びません。

逆に右上エリアが広い人は、新しい経験に貪欲になりやすく、チャンスを最大限に活かしてスキル・経験の向上が期待できます。

①新しいことに手を出してみる
②経験を通じて「やりたいこと・できること」が拡がる
③拡がった結果、次の①に繋がる

という①→②→③→①のループ構造ができるため、右上エリアが広い人は「どんどん拡がり続ける」のです。

「できそう」と思わせることが大事!

実際、新入社員研修などで「良い若手人材だな!」と思うのは、右上が広いタイプです。右上が広い人は何事も「できそうだ!面白そうだ!」とポジティブに捉えますので行動力がありますし、初動も決断も速いです。当然ながら、こういったタイプは人事担当者からの評価も高く、出世コースや花形部署に配属されやすい傾向にあります。

どんな仕事を「できる」とか「やりたい」と考えるかは個々人の自由です。しかし、「できる」とか「やりたい」が少ない人が「損している」というのは否定できない事実ではないでしょうか。

好き好んで損するのはナンセンスですので、可能な限りお子さんの右上エリアが拡がるような意識付けをするのが望ましいと思います。「誰しも初めはできないけど、経験を積めばできるようになる」とか、「できるようになれば、楽しむ余裕も生まれてくる」といったポジティブな意識付けを日頃からお子さんに対して行うことで、お子さんの右上エリアが拡がるように働きかけてみてください。

「難しそうだったけど、やってみたらできた!意外と面白かった!」という経験が増えれば、右上の領域は自然と拡がっていきますし、同時に人材としての価値もドンドン上昇していくはずです。

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吉田 竜一

大手外資系企業のプロジェクトマネージャーを経て、人財育成コンサルタントに転身後、人材育成研修等のプラン設計・講師などを歴任。現在、アンタントコンサルティング株式会社代表。「企業と人財のミスマッチを防ぎ、現場力を高める」がモットー。

アンタントコンサルティング株式会社HP

人材育成コンサルタント・吉田竜一の就活プロファイル

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