インターンシップ参加準備できた?企業先選びと経験談
CAREER2021/01/15就職したいわけじゃないけど、みんなやってるし仕方がない、なんて「やらされてる感」で就職活動をしていませんか?そんなモチベーションで就活しても、幸せな未来が待っているとは思えせん。やっぱり「やってる感」がないと意欲って沸きませんよね?
こんにちはキャリアコンサルタントの家元です。
大学3年生は年末が差し迫って来るにあたって、就職への意識(焦り?)も高まってきたのではないでしょうか。
就活スケジュール的なデッドラインが迫ってきているのもあるでしょうし、同級生がざわつきだしていることも感じているでしょう。これまで動こうとしなかった学生も、「そろそろやらないとね」と腰を上げはじめる時期でもあります。
一方で、未だにモチベーションが上がらない学生も多く見られます。そこで、今回は就活へのモチベーション(意欲)について取り上げたいと思います。
ひと言に「モチベーション」といっても、その源泉は大きく2つに分かれているとされています。
ひとつは人の内面的な感情から湧き上がってくる意欲であり、「将来、人の役に立つために看護師になりたい!」のようなものを想像するといいでしょう。これらは心理学の言葉で「内発的動機付け」と呼ばれています。自分の中からモチベーションの源が供給されるということですね。
もうひとつは逆にモチベーションの源が外部からもたらされる意欲です。これは、「面接に行ったらお車代で10,000円もらえるから行ってみよう」や「就職しないと奨学金を返せないから絶対に就職しなければ」といったものになります。自分の感情が外部からの影響を受けているのが分かると思います。
といったところで自分自身に問いかけてみてほしいのですが、まだ就活を開始できていない学生は、どちらを源泉にすれば動き出せると思いますか?
また、既に就職に向けて走り出している学生はどちらを源泉にして、就活を開始しましたか?
未だに就活へのモチベーションが上がらない学生が「将来何をやりたいか」を考えたところで、回答が出てくることはあまりないかもしれません。そもそもの意欲が低い状態では、継続して将来を考えるエネルギーさえありません。
それよりは「このまま就職活動しなければ、再来年の春には君だけ無職だね」など、外発的な動機付けに働きかけたほうが効果がありそうです。つまり「就活をやったらこうなる」や「就活をやらなかったらこうなる」について考えることで、少しずつ就職への意欲が高まってくるという事です。
しかしこうして多少のモチベーションが生まれたとしても、それは油断してしまうとすぐに消えてしまいます。外発的動機付けによって生じた意欲は、「まあ、それでもいいか」と自分が結果を受け入れてしまえば、何の成果も上がりません。
そこで既に就職に向けて走り出している学生も含めて、外発的な動機付けによって生まれた意欲の火をいかにして大きくするかという、モチベーションのコントロールが就活の成果に重要な役割を果たします。
内発的動機付けは下の3つの要素が揃うと効果を発揮します。
①自律性(自分の人生を自由に選択しているという行動の納得感)
②有能性(自分が人生を制御できているという自己効力感)
③関係性(自分はひとりではないという充足感)
充実した就職活動を行うためにも、このような感覚を得られるように意識してみると、強いモチベーションを持ち続けることができるでしょう。
ただしひとつだけ注意することがあります。
せっかく内発的な動機付けに成功して、就活に対して高いモチベーションを獲得できたとしても、その後、「やっぱり行きたい企業より、給料の高いところかな‥」という、外発的な報酬を優先してしまうと、選択の自由度が制限されてしまい、逆にモチベーションが下がってしまうという現象があります。
最終的にどうなれば自分は満足なのか。就活によってもたらされる報酬だけに意識を奪われず、内発的な動機付けも意識して、モチベーションを管理していきたいですね。