大学1年生のための超訳・ふわっとした労働基準法

ブラックバイトなんて言葉を耳にします。何も知らない学生から搾取しようとする大人はいつの時代も存在します。コレっておかしいよね?と自ら気づくにはルールを知る必要があります。ひとまず、最低限チェックするべき項目をまとめておきますね。

こんにちはキャリアコンサルタントの家元です。
「働き方改革」という言葉がメディアを行き交っています。
働き方改革は簡単に言ってしまえば、日本の労働人口が今後減少していく中で、働き手を増やし、出生率を上げ、労働生産性をあげることで、日本の国力を落とさないようにするための政策です。

報道ではその中でも「長時間労働の解消」へ注目が集まっているようですが、現状、労働環境はどのようにルール付けられているのでしょうか?そこを知らないと最近のニュースも何が論点なのか分かりませんよね。
今回は学生でもこれくらいは知っておくべき「労働基準法」のルールについて整理してみたいと思います。

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労働基準法って何?

労働基準法はその名の通り、企業と労働者の間で交わされる労働契約について、その約束事をつくる元になるルールブックです。これくらいの労働条件でないと、人として生きていけないよねという、最低限の決まり事が記されています。

労働法では、「労働基準法>労働協約>就業規則>労働契約」の順に優先順位を決めているので、例えば労働契約を結ぶ時に、労働基準法に違反するような内容の労働契約は結べないような仕組みになっています。

つまり労働基準法を知っておけば、人として生きていけないような契約を断る根拠となるのです。

労働時間に関する決まり

労働時間は使用者に拘束されて業務を遂行している時間から休憩時間を引いた時間時間です。労働基準法では一部の例外を除き、1日8時間、週40時間労働を定めています。これを超える場合は労働者と使用者の間に、賃金を多めに払うからもう少し働いてよ~という「36協定」という約束を別途定める必要があります。
しかし物事には限度があるので、約束すればどこまでも働かせていいかというものでもありません。この限度については厚労省の告示により「おかわりは原則1カ月45時間まで」とされています(例外あり)

その他、割増率などの細かい話は割愛して、「1日8時間、週40時間労働を超える場合は割り増し賃金が支払われる」とざっくり覚えておきましょう。

休憩や休日に関する決まり

学生のみなさんはアルバイトなどで聞いたことあるかもしれませんが、休憩は1日の労働時間が8時間を超える場合は最低1時間、6時間を超える場合は最低45分間、労働時間中に与えなければなりません。労働時間中なので、就業前だとか就業後とかは駄目です。
休憩時間中は原則、自由に利用できなくてはなりません。

休日は「法定休日」というものを最低限付与する必要があります。法定休日は4週間を通じて4日の休日になります。残念ながら、土日を休みにしなければならないや、祝日はお休みという規定はありません。
あと週休二日制と完全週休二日制は違う、ということも就活をする学生にとっては重要ですね。

休日とは別に「休暇」に関しても決まりがあります。
ある期間働いたら年次有給休暇が与えられるというのは知っていると思います。6カ月以上勤務で8割以上の出勤をすると10日間付与され、以降最高20日間の有給休暇が与えられます。
有給休暇は権利が発生してから2年間有効で、アルバイトやパートタイムの労働者であっても付与されます。

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就業規則で確認しておきたいこと

以上のような項目は「絶対的必要記載事項」として「就業規則」に記載されています。就業規則は、常時10人以上を雇用している会社に作成義務があります。
就業規則の中でで特にチェックしておきたいのは以下の項目でしょう。

・始業・就業時間、休憩時間、休日、休暇の決まり
・賃金の算定方法や支払時期に関する決まり
・退職や解雇に関する決まり

就業規則は労働者が守るべき義務だけが記されていると思われがちですが、使用者が労働者に対して結んだ約束事もこの中に記されています。ここに何が記されているか知らないって、結構リスキーなことだと思いませんか。

労働に関する決まり事を知っておくことは、自分の身を守るためでもあります。学生だからといって、大人のなすがままにならないよう、最低限の知識は備えておきましょう。

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家元

フリーター、構成作家、パチプロ、無職、派遣、マネージャー、広告デザイナーなど、自ら率先して、方向性のないキャリアを積み増しているキャリアコンサルタント。

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